このまま寝落ちしてしまえば

久々に都内に出てお酒を飲んできた。前職の同僚との他愛のない話と仕事の話。残された人は感傷に浸っている暇がなく、ただひたすらに前を向くしかないようで、突然切り離された"仲間"たちにはあまり積極的に連絡を取っていないようだった。

 

今回も離職が決まる前にしていた約束で、そうでもなかったらこんな機会もなかったのかもしれないと、稀有なメンツに心を躍らせながら都内に向かった。結果、1か月弱で大きくなにか変わるわけではなく、変わってしまった立場と体制の確認をして、まあまた会えるでしょうと。またそのうちねと。帰路につくのだった。

 

決してドライではないし、こうなった以上しかたないのだと思う。今回の出来事で立場は対称的だし、考えなきゃならないことはがらっと違うようだけれど、これからのこととか、持っている感情は変わらないように感じた。語弊を恐れずに言うと、良くも悪くも大きな気づきがなかったことが収穫かなと。とにかくなるようにしかならないし、やるべきことを淡々とやるしかないのだ。これからのことを考え続けなければならないのだ。

 

 

 

そういえばと、煮込んだでっかい牛肉をつつきながら元同僚から「時間が有り余って、なんか新しいことしました?」と聞かれて、返答に窮した。

 

ブログに書いてある通り、時間に追われないのんびりスローライフを自分なりにていねいに過ごしているつもりだけれど、それって他の人から見て面白くないかもなと。別に気取るような仲でもないから、めっちゃ寝てますね~くらいの話ではあったんだけれど。「せっかくだから」で僕も何かその時しかできないことをしたいなとは思っているんだけれど。

 

別に人に羨まれることをしたいとは思っていない。心の底から思っていないんだけれど、せっかくだからできることはなんかしたいと思っている。人によっては遠路の帰路。小金井行きの車中。このまま寝落ちしてしまえば、少し大変だけれどなんとかするみたいな、知らない街での小旅行がきっと始まるのにと夢想して、最寄駅で降りて帰宅した。