名誉の負傷武将

自堕落な生活の影響だろうか、気付かぬうちに下唇に大きなできものができて、気付かぬうちに内出血していた。そのあとはちまめのような状態で下唇に張り付いているので、まだ証明写真は撮れない。

 

特になにも決まっていないけれど、みやこを目指して南下するのはなにとなく難しい気がしている。まだこの部屋にお世話になる感じなのか、Uターンするのか。本当になにもわかっていないけれど、よっぽどの噛み合いを見せない限り、都内に引っ越す目標は未達成に終わりそうかなと思っている。

 

そんなわけで、有り余っている時間を大大大掃除にあてた。そもそも片づけとかが大大大不得意な自分が、約4か月ほどのフルリモート期間を経た結果、舞えるだけ舞ったりゅうまいくらい余分なものを蓄えて、部屋はどこから手を付ければよいかわからない状態になっていた。ポケモンだったら、こんらんさせたいのにさせられている状態。ほえていなせるなら、是非いなしたい状態。

 

ここまでの状態になると何から手を付けるべきかというと、一番移動させたいものの移動先を掃除するに限るのだ。そこを開けるために別の場所を開ける必要があればそちらから。そこを開けるためにまた別の場所を開ける必要があればそのまた別の場所…と巡らせていくと、でっかいゴミを処理できるし、そのあと順繰り順繰りと根気強く取り組めるとスタートした場所に出戻ることができるのだ。

 

こうして、前職と前前職の残置物みたいな箱を片付けることから始め、テレビ周りと衣類溜まりとついでにエアコンと風呂周りの掃除を完遂することができた。あ、前前職と前前前職だ。もはや職歴がRADWIMPSなのか、俺。

 

あとは大大大洗濯大会を開催し、衣類をしまい散らかした後、水回りかな。が、これは時間がかかるので明後日以降になるのかな。「しまい散らかす」はもうなんのこっちゃわからないし、クローゼットが部屋の入口だからまだしっかり片付いている感じはしないけれど、今日のところは圧倒的満足感に満ちてます、僕。ずびずびの鼻水を蓄えて、左目は充血してるけれど、名誉の負傷の感覚すらある。鼻炎持ちのホコリに弱い体質のくせに、よくもこんな部屋で暮らしているよなと掃除の度に思います、ええ。でも今回は結構違う、はず。

 

何年か分の大掃除を進めて、一年分くらいのくしゃみを一気にした。力めなくなって大きな声が出るのは老化した証拠みたいだが、下唇を気にしてそうなっただけと言い訳しながら掃除を進めた。唇を湿らすと下唇から血の味がする。また気付かぬうちに、血豆は裂傷になった。