凪のお暇を暇に一気見する(した)

 本日、無事退院しました。腹切ったので、笑ったらお腹が弱パンチくらい痛くて、くしゃみをしたら強パンチくらい痛いです。入院体験記は後日書きます。

 

 そう、記憶がある限り書ける入院体験記なんて結構後回しにしてよくて(後回しにして全然書かないやつになる気がする)、今日この時に書くべきは本日最終回を迎える金曜ドラマ『凪のお暇』でしょうよ。と得意げに書き走ってますが、5話から最新9話までさっき見ました。退院して帰宅してから一気見しました。4話くらいまで見て、「ゴ、ゴンさん・・・///」ってなって止まってました。

 

 あらすじを3行で書きます。

・空気を読んで生きてきた主人公の28歳東京OL凪が厭世の後、立川に隠居。

・隠居した先のアパートの住人との交流で「人」としての生き方を取り戻すかとおもいきや、隣人のゴンさんが破天荒と女性の「こういうのでええねん」を体現した(偏見)本作中最強の癒しと胸きゅんの権化で、てんやわんや。

・OL時代同僚の元カレ慎二もてんやわんやに拍車を掛けた上、各々の家庭の事情とかも相俟ってイヤな奴から結構イイ奴に昇格したけど、凪の明日はどっちだ!?次回最終回!

 という感じです。全然3行じゃねえけど、中黒3つだから3行です。高崎線の3駅くらいになってしまった。

 

 

 主人公の凪はどっちをとるの!?ってのはホント、本編で明言してくれりゃそれでいいんですけど、この物語においてのキーポイントって「空気」と「育ち」の2つにあると思っていて、そこについて書きたいなと思います。

 

 「空気」を読むことって社会生活を営むにあたって、誰しも行ってきていることだし、そこに悩まされることって誰しも一度はあるでしょう。働き方改革を声高に唄う昨今、「職を変えたいけど」と空気を読むこともあれば、環境が様変わりして周囲の人に空気を読まなければならないこともあるでしょう。お暇を考える自分にとっては、ホントそういうところが胸を打たれるというか、ハラハラする展開の多いところが作品の魅力に繋がってるなと思います。

 

後、完全に余談ですが、東京っていっても都会じみたところと田舎じみたところどっちもあってこんなに違うよっていう空気感も描けているのも魅力だなと思います。東京住んだことないけど。それ故に、OL社会を憎たらしく描きすぎな感はありますけど、少なからずああいう側面もあるんだろうなあというリアルなところも女性向け漫画らしくて好きです。ガレットで腹は満たせるのか。ガレット食ったことないけど。

 

 次に、「育ち」のところなんですけど、人格形成において育ちって大部分も占めるものだし、そこに主人公と慎二の共通点を見出しているところが面白いなと思いました。方や田舎の村社会特有の世間体、方や都会の社交界とでも言うべき場の世間体。それぞれは表面だけ見れば全く異なるものだけれど、結局「恥と外聞」、もはや見栄であって同じものなんだなと。そして、この育ちによって「空気」を読む生き方を強いられた二人の相容れなさと、そういったものとは無縁だったゴンさんの破天荒さがよりお話を面白くしているのではないかなと思います。

 

また余談なんですが、この「育ち」のところで、親の顔色窺ってって下り、自分にはあんまり無くて安心しました。父を反面教師にしたり、少なからず親に気を遣ってってのはありますけどね。周囲の友人にも自由にやらせてもらったりで、やっぱり主人公たちのように家や友人、社会にも気を遣ってって生きてきていないから、大きな社会に気を遣うのが億劫なんだなあと実感しました。多分そんなに気を遣わなくていいんでしょうけどね。

 

 以上、最終回はどうなってしまうのか!?なんとなく今作はちゃんと結論を付けてほしいなと思わせられてます。そわそわしながら夜を待ちたいと思います。

 

次回、『凪のあすから』を本気で解説、お楽しみに。

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