MORATORIUM IN STAY HOME

 コロナ禍において引っ越しをしたという人は稀有な存在だと思う。なんせ世の中は、不要不急警察とSTAY HOME警察が溢れかえっていた(いる?)であろうし、そもそも大手を振って引っ越しに臨むべき期間ではないことは、頭を使わなくても理解できるし。それでも僕の場合は要で急だし、今後真っ当な生活を営むには必要な引っ越しだった。

 

 今の家が超好きです。

 

金銭的な括りは一応あるものの、大学時代の月1万8000円の安アパートとか、福島時代の会社からあてがわれたアパートとかではなく、自分で考えて自分で選んだことは超好きな一因であると思います。ベランダが無かったり、キッチンは少し手狭だったり、玄関がちょっと怖かったり、不満に思う点もあるけれど、それもひっくるめて愛おしい。足りない点をどうするかと考える、この時間すら好きです。

 

そう、時間的な余裕が有るのも大きいのではないでしょうか。幸か不幸かモラトリアム期間を3カ月ほどいただく格好になった現在の期間、思い返すとステイホーム疲れと無職の焦燥感は相乗効果で悪くなってく感覚こそありましたが、働くストレスは感じなかったわけで。両者の天秤がまさか前者に傾くほど仕事にストレスを覚えてたとは、という感じではあるんですが(笑)、なにはともあれ時間がたくさんあるってのは生きて生活を整えるのに大変重要だということを痛感しました。あとは何事にも付き纏う金銭面。ある程度必要だとは知っていたけれど、想定より全然必要なんで、モラトリアムを謳歌したい方はマジで用意しておくべきだと思います。

 

 そんなこんなでですね、超好きな家をもっと自分の生活しやすいように徐々に改良していっているわけですが、友人全員に声を大にして伝えたいのは、みんな遊びに来てくれということ。人が遊びに来てもオモテナシできるよう準備もしておきますし、部屋もキレイな状態を保っておきたい。汚い部屋を見せることは、全裸を晒すより恥ずかしいことも今回の件で分かったことですし。