総て括る

 無職期間が終わります。

 

 じっとりとしたこの季節だと乾く湿るを繰り返し続けるほど言い尽くしましたが、何もしない期間が続くと、言い知れない焦りとか無意味な劣等感とかそんなものが大いに湧き出てきて、助六のさやかちゃんの如く自分を卑下したくなります。それはもう圧倒的に。ひいてはコロナ禍で大変な思いをしながら働いた人には最大の敬意を払いますものの、御幣を恐れずに言うと、人間という仕事がホントに羨ましくなってくるのです。人間という仕事を与えられなくなってどれくらいだ、と指折り数えてみると、早90日近くなっておりました。

 

 その一方で、最近のように労働し始める期日が差し迫ってくると、今までの生活が惜しくなってくる自分が現れだして、大事に大事に、慎重に慎重に過ごそうとするもったいないお化けのおかげで徐々に自堕落な自分が顔出し始めたりします。自分の中の天使と悪魔みたいなやつを右と左に出現させて、右往左往する自分を見ているセカンド自分が滑稽だと言って笑う一人相撲を取りだしたりして。あーでもないこーでもないと、せっかくデトックスし切ったつもりでいた自分にSAN値を降り注いでくるわけです。

 

 そんな折、ブログで別段とりとめのなさすぎることを面白おかしくっぽく書きとめることで、勝手に他者を意識して、人間という仕事を与えられたつもりでいられることを思い出しました。飛びつかない手はないわけで、いけしゃあしゃあと書き出して、この記事までで16件の自慰行為じみた駄文を生み出すことに成功しました。自慰行為じみてるのに成功です。コワイカニ。こうして、なんとか社会復帰にこぎつけたのはホント収穫に満ちた実りある日々だったなあと思っています。

 

 なんだか終わりを迎えるみたいなテンションになってますが、今後も続けていくつもりですし、仕事やっぱつれーわ!ニート羨ましいわ!とか書き腐ってる可能性もあります。好きなことを仕事にできそうな以上、生半可な愚痴を垂れ流すつもりは毛頭ありませんが、上記の通り一種の拠り所となっているココは、そう簡単には終わらないと思います。

 

なにより、後から見返してこの期間のことを恥ずかし!と思っちゃうことも楽しみではあります。記録なりなんなりってのはそこが良いところだったりしますよね。

 

 

 そうそう、先日緊急事態宣言明けにmame@emamemamo33)さんの個展に行きました。色合いとか背景の日常感とかすんげえ素敵だなとSNSで眺めてたんですけど、せっかく関東に再度降り立ってるし、ちょうど近くで用事もあるし、勝ち込むかってことで。

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 まあ、みての通り女の子メインで、お客さんも女の子メインで、多分無職もそんなに多くなかったんですけど、鑑賞してきました。恥ずかしさって少なからずありますけど、たまに恥ずかしくて二の足踏むときはブログのしょーもない独白のことを思い出します。こっちのほうがよっぽど恥ずかしいこと書いてることあるぞと。それがいいことなのかわかんないですけど、そういう意味でもこのブログは意味を成してる気はします。一番好きだったのは下の絵。おかえりって言われてえー。

 

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 投稿前に読み返すと、この記事が自粛期間投稿したものの中で一番しょうもない気がしてきました。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って言いますけど、インターネット上においてしょーもないことを書くは一生の恥なので、気を付けたほうがいいと思います。かしこ。