よてい

そこまで気が進んでいない予定と、先に進みたいけれど不確定要素が多くて定まっていない予定と、やりたいと思っているだけの予定と、やることは決まっている日程未定の予定と、決まっているけれどなんとなく頓挫しそうな予定と。予定とはいえない予定がてんこ盛りで、これが社会か~と生まれたての気持ちで傍観している。

 

本来の予定の意味に合うものはそれほど多くはなさそう。でも、どれも世の中でいう予定には違いなくて、直前になればなるほどに負の浮力が働いて、億劫になる。大方、行ってしまえばなんてことはないのだけれど、明日の予定は本当にそれほど気乗りしない予定なので、億劫of億劫で二億劫なのだ。

 

最近はそれほど変わった予定もなく、定型の予定を淡々とこなして改善を回していくみたいなルーチンワークをしていた。そんなこともあってか、色んな性質の予定が山積して少しあわあわしている。7つ予定があれば七億劫と絶妙に笑えないネタが思い浮かんだので、しれっとここで昇華しておきたい。

 

昨日の予定の行きがけ、読み進めていた哲学書みたいな本を手放して、そこそこに明るそうな短編小説に持ち替えて出かけた。電車の中で30分ほど読み進めて、これはこの調子なら読める!と思うことができて、リハビることができそうで嬉しい。

 

この後切らした煙草を買いがてらコンビニに赴いて、帰ってきたら風呂に入って、明日の準備をする。今日の残りの時間を簡単に思案するも、それが着実にこなされるかどうかはまだわからないので、予定とは本当に怖いものだ。

 

ニートなのにしている副業で、アポイントメント取得予定みたいな感じで伝えた案件も無事決定したし、今日は予定について考えて予定をこなせた日にしたい。そうしたい。こんな気持ちを原動力にも変えられないナーバスな自分を恨みつつ、外の寒さと意志の強さを比べ合って、文章をたたもうとしている。こんなたたみ方でいいのか?と少し思い起こしつつも、終われたものを終わらせていないだけの蛇足で締めくくることもたまにはいいでしょと開き直って、意を決して上着を着ることにした。