画面上のふせん

ノートパソコンの画面の上部にふせんを貼っている人と出会ったことはあるだろうか。カメラの目隠しの目的と聞いて、なるほどと思った記憶がある。

 

ウイルスとかウェブミーティングの開きっぱなしとかでカメラに映った映像の流出を防ぐ意味合いが大きい。はてはインターネット黎明期に終了後のプライベートをそのまま配信していた事故とか、カメラの遠隔起動によるのぞき見被害とかからなのだろうけれども、ほとほと自分は無防備だったなと思っていた。

 

とはいえ、それに気付いてからも別に何か対策をしたわけでもなく、気づいた折になんかちょっと嫌だなと思うくらいのことしかしていなかった。メーカーによっては開け閉めできるものもあり、それだったらなあと思うこともあったが、閉めっぱなしでミーティングに参加する人もいたりして、一長一短あるよなと感じたりしていた。当時は別にそんなに気にしていなかった。

 

面接面談を計5件ぶち込んでしまい、ほとほとへとへとな今日。開始10分前に音声の出力先をサブモニタからイヤホンに変更し、音声とカメラ画面の確認をするルーチン。そのたびに灰色のカメラ画面が見えて、モニタにwebカメラをひっかけ忘れていることを思い出す。開閉部の開け忘れと同じことを繰り返していて、同じことをしていた前職の同僚を思い出した。webカメラの存在って、意識しないと忘れないけれど意識したら忘れる小さなことなんだなあ。

 

 

でも、仮にカメラが遠隔起動されて、PCの画面に向かっているツラと音声が世に垂れ流されたらと思うと、怖いし恐いし恐ろしいし想像したくもない。言うまでもなく、人に見せられるものではないプライベートなものだよなあ。ケータイ・PCの中身とか検索履歴とかと同じく、お互いに触れないほうがいい領域で、他人と暮らしている人はこの辺も上手くやっているのだと思うとほとほと感心せざるを得ない。