幼女に角煮の煮汁ぶっかけられた話

 持て余した時間と、短文SNSに慣れてどこかに埋没しまったであろう自己顕示欲を所定の位置で埋めるために、ブログを開設してみました。程よく人の目に触れてもらえるといいなあと期待しつつ、それでもやっぱり身内でってなるのかはほどほどに時間が経ってから判断し腐ろうと思っています。

 

 来歴と近況を3行くらいでまとめきってみます。大学4年間を群馬県で過ごし、就職に際して北海道へ帰郷。3年間を北海道の拠点で勤労した末、今年2018年の4月から福島県の拠点へ異動し、現在会社から与えられた社宅にて一人でお盆を迎えております。

 

 そんな感じで、異動初年度ということもあって繁忙期であるお盆は帰郷できずに過ごすことになりました。繁忙期なのにお盆休みが4日用意されている矛盾は後日したためるとしまして、今日明日と事業所の保守と緊急対応で待機しております。聞こえはいいですが、単に「なんか起きたら会社の近くに住んでるんだからフォローしてね」要員です。そして本日は、客先から要請(違法)があり、盆販売のオードブル製造に従事してまいりました。

 

 平成最後の夏(言いたいだけ)ということで、敬愛するバンドがトリを務めたライジングサンだったり、異動のおかげで車移動がかませるロッキンだったりに行きたかったなあとそれなりに後悔している8月。担当のお客様先でもはや通例となっているらしい繁忙期オードブル製造への参加が本日あり、タイトルの通りの惨事になったわけです。

 

客先の従業員は一人もおらず、自分と同様に集められた人たちがいて、繁忙期オードブルチャレンジの10年戦士が仕切っている中にポツンとガラス玉のように一つ落とされまして。挨拶よろしく勤労開始しましたが、男連中以外がちょっとおかしい。というのも、高校生やら小中学生やらもおりまして。僕はひたすら解凍するだけで食べられる天ぷらたちを所定の場所に詰めていく仕事を与えられました。

 

高校生はアルバイトとかで説明がつくんですが、小中学生とかは説明がつかないじゃないですか。聞くところによると、親戚とか近所の子みたいで、お祭りの神輿担ぎ後のお駄賃的なので釣って労働お手伝いしてもらっているそう。

 

田舎の古き良き風習と言えば聞こえはいいですが、休日出勤扱いにして事業所保守をほっぽりだして来た自分の立つ瀬はそれなりに無いですよね、これ。これが慣習としてお客様先と幣拠点に共通認識として残っていることがなかなかにすごい。まさに机上のコンプライアンス。カオスコンプライアンス

 

マジな顔して「こんなの絶対おかしいよ」なんて言うつもりは高梨沙羅さらないですけれど、これで盆暮れ正月の唯一帰省できるであろう機会を失っていては困る!ってことで、初回に体験できていて良かったです、ホント。あと、実家が古くから続く土地に根付いた食い物屋とかじゃなくてホントよかった、ホント。盆暮れ正月に家業の手伝いでオードブル作るのなんで絶対やだ。

 

 そんなこんなで、それなりの量をこなさなくてはならないため、10人くらいの小中高生とひたすら無言でオードブル製造に精を出してる最中。佳境に差し掛かり、27歳の男の子でも「疲れたな~」「腰いてえなあ~」「今日の晩飯なんにしようかなああ~」なんて他に意識が向いてきた頃、件の出来事が起きました。

 

角煮を所定の位置にひたすら置いてる小学4年生くらいの女の子がバランスを崩してヒヤリハット事案。近くでひたすら天ぷらを置いてる27歳の男の子がオードブルの器は防いだものの、刀で一刀されたような角煮汁飛沫を受ける事案。女の子はひたすらあわあわすることしかできず、ちょっと可哀そうでした。そりゃ慣れないことしてるし、絶対疲れてるし、しゃーない。でもごめんなさいブログのネタにしてます。これって事案にならないですよね?「単純作業に馴れて手際よくなるのはやっぱり女の子なんだなー」とか感心してた僕へのカルマでしかないですよね?

 

 残ったのは白いTシャツの煮汁飛沫と昇華できない話のネタ。この勤労を心の怪奇ファイルにしまい込まないためにも最大限生かそうとして、こんなページが一つ(生み)落とされました。ガラス玉みたいに使われないおもちゃ箱にしまい込まれないように、継続したいですね。