大学三年の時にロックインジャパンで見たクリープハイプが忘れられない。
憂き目に遭いまくってるぶっている僕ですが、学生時代に女性とロックフェスに行く所業を2回成し遂げています。1回目は話すと長くなるので割愛するとして、2回目は先輩となんか勢いで。こういう風に書くと、気恥ずかしさすらあるんですが、普通の流れでじゃあ行きますかーくらいのソレです。
こういう時、大言壮語っぽく表現しちゃうところが自分の嫌いなところでもあるんですが、謙遜した末の強がりというか。これだけ冗長に書き連ねていると、「早口で言ってそう」って煽りを受けて無事死亡できるできるやつなんで、無事死んどきます。
今回この2回目のフェスの話を続けます。タイムテーブルはこれでした。
勢いでチケット確保していただいて、確保していただいた以上楽しみますわーで行くことになったんですが、当日寝坊しました。会社の寝坊ってそんなに焦んないけど、先輩とか異性とかとの約束においての寝坊は頗る焦りません？そう、ダブルパンチだったので、それはそれは焦って、普段掛かってる時間の半分くらいで待ち合わせ場所までつきました。
駅前の短時間で課金されてく前輪をガシャンと嵌めるタイプの駐輪場に自転車を止めたことを憂いつつも、電車内でふと思い返したことが一つ。ワクワクしながらアレ見るコレ見るって話、この方としてないということ。
大規模大衆ロックフェスの良いところって、同行者とひたすら同行する必要ないところだと思っているんです。複数あるステージで俺こっち、私こっち、僕休んでるができるところ。そこのバランスが取れるほうだと自負しているんですが、今後一緒に行くならそういう人と行きたい。あ、1回目の悪口言ってしまった。
そこの打合せをしていなかったんです。同行者である先輩はバランス取れる方だってのは重々承知していたんですが、好きなバンドがそんなに被ってない印象はあって、しかも以前のロックフェスで遺恨を生んだグループがトリとか飾ってて。あ、また1回目の悪口言ってしまった。
その時にクリープハイプを始めて観ました。
当時、女性の邦ロックキッズがワーキャー言ってるバンドをそんなに良く思っていなかった小賢しい年頃で、顔見てんのか歌聴いてんのか騒ぎに来てんのかはっきりしろって思っていて。そんな斜に構えた姿勢であっても、この年の大トリのグループがMCで話してた「『私たちがしていることがロックなんだよ』って言ってもらえた気がしてる」っぽい言葉に感銘を受けてみたり、一貫性のない男の腐ったのだったんですね。
クリープハイプってその一派じゃん！くらいの認識しかしていなくて、ステージ前の広場も女性で溢れかえっていて、呆気に取られていました。生き方を試されてる、そんな気がしました。
とはいえ、昼下がりに力尽きかけていた私は、ヒサシのある右後方の腰掛けられる場所で休みながらみてますねーなんて伝えて傍観していました。僕は知らないなんて絶叫もせずただただ聴くことに注視していました。
演奏が始まって、数曲。後半に差し掛かったあたりで始まった曲が今でも忘れられません。これでした。
すごく端的に表現すると、今付き合ってる彼女とどうしたいのかわかんないんだけど、とりあえず今度会ったらセックスするわっていう男性のシンプルな気持ちを勿体ぶって表現した曲です。
当時は何だこの曲って思って聴きましたけれど、今になって思うと、揶揄でもなんでもなく、シンプルでいいなって。
だってライブ演出も欲にまみれてて、大サビ手前の溜めに溜めたとこで、「今度会ったら」のコールに対して、観客からの「セックスしよう」のレスポンス。これ女の子に言わせられる尾崎世界観すげえ気持ちいいだろうなと素直に思いました。変にMCで泣かせにくる耳障りの良い言葉並べるより、こっちほうがWin-Winで素敵だなと。
その後の活躍を目にする度、この時の情景と自転車の駐車料金3,600円を思い出しています。ああ、尾崎世界観頑張っているなと。俺も頑張ろうと。
直近で活躍を目にしたのが、『めざましテレビ』。
なんかプレゼンターやってました。アナウンサーたちに「世界観さん」と呼ばれ、求められたコメントに応えたら「流石の世界観！」とか「独特の世界観ですね…」とか終始煽られて可哀そうでした。友人情報によると、生でめざましジャンケンとかもやってるそうです。その度やっぱり思うんです。尾崎世界観、いや世界観さん頑張ってるなと。俺ももっと頑張らないといけないなと。
